大会長挨拶・開催概要
第32回千葉県理学療法学術大会 開催のご挨拶
大会長 室井 大佑
(千葉県立保健医療大学理学療法学専攻 准教授)
< テーマ >
「理学療法の、その先へ
―AI時代にひらく
“支える” と “満たす” 理学療法―」
このたび、第32回千葉県理学療法学術大会を2027年2月28日に、第31回大会に引き続き幕張国際研修センター(東都大学)にて開催させていただく運びとなりました。日頃より地域医療・介護の現場において理学療法の発展にご尽力されている皆様に、心より敬意を表します。
理学療法士の使命は、患者さんの身体機能の回復を支援し、生活を再構築し、その人らしい人生を支えることにあります。しかしAIやテクノロジーが急速に進展する現代において、「回復させること」そのものの価値や役割もまた、変化しつつあります。
近年では、運動や動作を単なる「結果」として捉えるのではなく、その変化の過程や個々の違いに目を向ける視点がより重要になってきています。日々の臨床の中で生じる小さな変化や揺らぎを丁寧に捉え、それを支援につなげていくことが、これからの理学療法において求められる「支える力」となります。
一方で、理学療法には患者さんを「支える」だけでなく、その先にある「満たす」という視点も重要です。すなわち、患者さんの人生における幸福や意味、生きがいにまで目を向けた関わりが、これからの理学療法においてより一層求められるのではないでしょうか。
私自身、大学院においてバイオメカニクスと心理学を専門とする指導教員のもとで学ぶ中で、運動機能の改善のみならず、認知・判断・動機づけといった心理的要因が行動変容や回復過程に深く関与していることを実感してきました。さらに、知覚や判断がどのように行動に結びつくのかという視点は、近年ではバーチャルリアリティーなどのテクノロジーを活用した研究・実践によって新たな広がりを見せています。こうした視点は、これまでとは異なるかたちで人の行動や適応を理解し、臨床に還元していく可能性を持っていると感じています。
また、現在は心理・経済学を専門とする研究者との共同研究を通じて、仕事への意味づけや目標設定、さらには資産形成を含むライフデザインが、専門職としての成長や幸福感に大きな影響を与えることを学んでおります。理学療法士は「人の人生を支える専門職」であると同時に、「自らの人生を主体的に創造する存在」でもあります。患者さんの未来を支えるためには、私たち自身が専門性を高め続けるとともに、やりがいや意味を見出しながら歩み続けることが重要です。
本大会では、「支える」ための臨床技術や評価、プロセスに着目した実践的な講習やハンズオンセミナーを企画するとともに、「満たす」ための視点として、心理学・経済学の観点からセラピストと患者双方の幸福、キャリア形成、将来設計に関するレクチャーを準備しております。また、知覚・判断・行動の関係性をテーマに、テクノロジーの活用も含めた講演を通して、新たな理学療法の可能性についても考える機会を提供できればと考えております。
本学術大会が、参加される皆様にとって「理学療法の、その先」を多角的に捉え直す機会となり、日々の臨床や研究、さらには自身のあり方を見つめ直す契機となれば幸いです。
準備委員一同、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
開催概要
- 名 称
- 第32回千葉県理学療法学術大会
- 会 期
- 2027年2月28日(日)
- 会 場
- 東都大学幕張キャンパス1号館
幕張国際研修センター - テーマ
- 理学療法の、その先へ
-AI時代にひらく“支える”と“満たす”理学療法- - 大会長
- 室井 大佑(千葉県立保健医療大学)
- 実行委員
-
- 〈準備委員長〉
- 深田 亮(千葉大学医学部附属病院)
- 〈広報局長〉
- 金子 達哉(柏たなか病院)
- 〈運営局長〉
- 鬼塚 勝哉(東都大学)
- 〈学術局長〉
- 深谷 泰山(城西国際大学)
- 〈事務局長〉
- 土井 佑夏(千葉県千葉リハビリテーションセンター)
- 主催事務局
- 一般社団法人千葉県理学療法士会
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- 株式会社マイスワーク
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